ウォンテッドリーでは2025年7月より、採用管理システム(ATS)「Wantedly Hire」のTAXI CMの放映を開始しました。
新機能「レポートビルダー」のリリースに合わせた、Wantedly Hireとしては初の動画マーケティング施策で、主に採用管理に関わる人事や経営層をターゲットとしています。
この記事では、このCM制作の背景を解説するとともに、競合ひしめくATS市場にチャレンジャーとして挑むためのクリエイティブ面での戦術についてご紹介します。
導入後の劇的な変化を大胆に描く
”次世代型”採用管理システムHireに搭載された「レポートビルダー」は、採用活動に関するデータを集計・分析し可視化できる、革新的な機能です。その良さをどう情緒的にインパクトを持って伝えるかが、今回のコミュニケーションにおける最大の課題でした。
そこで今回私たちが用いたのは、プロダクトを擬人化したキャラクターを登場させ、サービス導入前後の世界観を大胆に変化させる演出です。
ストーリーは、とある企業の採用会議に敏腕採用分析官である"ハイアー氏"の登場。それをきっかけに、採用会議中メンバーが会議室から近未来的な空間の”分析ルーム”に瞬間移動します。ロケ撮影は実在する2つのオフィスで行われました。前半パートを日中の一般的なオフィスの会議スペースを再現、後半パートは近未来的なデザインのオフィス会議室にライティングやCGでの後処理の演出を追加することで、現実離れした空間を作り上げていきました。
このCMの核となる、前半と後半が切り替わるパートは、演出上、大変重要な部分となったため、ロケ現場では何度も演技のタイミングの確認や、カメラアングルの調整が繰り返されました。
キャラクターの作り込みへのこだわり
会議メンバーをデータ解析ルームに瞬間移動させ、矢継ぎ早に飛んでくる様々な質問に対し、冷静沈着に対応していく”採用分析官ハイヤー”ーー
複数回に及ぶオーディションを重ねた俳優の選定はもちろん、衣装やヘアなのどのスタイリングにもこだわり抜き、独自のキャラクターを創り上げました。
劇中に登場する映画タイトル風のロゴもデザイン
また、もう一人の主役と言っても過言ではない、”ヤマギシ部長”役も同様にオーディションを経て決定。撮影現場でも、演出家と様々な表情やセリフのニュアンス違いを試行錯誤しながら、悩める人事部長を見事に演じています。
UIは実際のプロダクトのデザインデータを元にCG化
ウォンテッドリーとしては、これまでにないSF的要素の色濃い、大胆な表現のCMが完成。都内のタクシーやYouTubeを中心に広告配信され、大きな反響を呼びました。
今回のキャンペーンで誕生した”分析官ハイアー”は、CMだけにとどまらず、展示会ブースや販促ツールなどのあらゆるマーケティング・プロモーションの施策にも展開されています。
ウォンテッドリーのデザインチームは、今回のようなCMをはじめ、様々なチャネルのクリエイティブの企画・制作に携わっています。今後も展開されるマーケティング施策にもご注目ください。
スタッフ
- Creative Director:望月 勇輔(Wantedly)
- Graphic Designer:内村 麻代(Wantedly)
- Producer:⽯松 剛(TYO)、伊藤 嵩(TYO)
- Production Manager:⼩林 凜(TYO)
- Production Assistant :宇佐⾒ 友⾥(TYO)、安藤 叶(TYO)
- Planner:武⽥ 匡彦、三森 舞(OND°)
- Copy writer:⽔⽥ 聖平(FIELD MANAGEMENT EXPAND)
- Director:久家 友哉(SPIELEN)
- Cinematographer:幸前 達之(CRANK)
- 1st AC:佐⽥ 勇太
- Lighting designer:⼭崎 友久(BLACCA)
- 1st AL:岡⽥ 真之
- Stylist:伊達 祐輔
- Hair&Make-UP:岩村 尚⼈(SPIELEN)
- Art Designer:井上 健吾(Blaugrana)
- Offline Editer:⾼柳 あゆみ(イメージスタジオ・イチマルキュウ)
- Composit:⼩池 崇⽃(McRAY)
- Colorist:伊藤 創太(garakuta office)
- Mixer:川村 知嗣(maison COMADO)
- Sound Designer:星 智昭(プラスサウンド)
- Music Producer:鶴丸 正太郎(otoco)
- Animation:遠藤 良太(EDP graphic works)
- Casting:藤増 哲平(GOLDCAST)